大証ヘラクレス上場のビービーネットが、監査法人による監査意見の不表明により、株主総会を延期し、そのため2007年7月期の有価証券報告書について、提出期限の10月31日までに提出できなかったという記事。
監査意見不表明による当社第8期定時株主総会延会のお知らせ(PDFファイル)
「平成19年10月12日付の監査報告書受領以降10月26日払込予定の第三者割当増資の一部失権が発生いたしました。これを受けて会計監査人から旧証券取引法に基づいて表明する予定の監査意見を表明しない旨の通知を受領した」とのことです。会社法の会計監査人監査では(ゴーイング・コンサーンの関係で?)資本増強がなされることを前提として意見表明したのに、それが実行されなかったため、不表明になったのでしょう。
細かい点ですが会計士として気になるのは、意見不表明になるという通知を受けただけで、まだ実際の監査報告書が提出されていないことです。金融商品取引法上の監査では、慣行として株主総会後に監査報告書を提出することになっているので、総会が開催されない限り意見不表明の監査報告書を提出できず、宙ぶらりんの状態が続くことになります(法律上は出してもいいのかもしれませんが)。
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