会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

かんぽ、書類偽造し契約も 「親しい客なら許されると」(朝日より)

かんぽ、書類偽造し契約も 「親しい客なら許されると」

かんぽ生命と日本郵便の保険販売で、昨年度、法令違反の不祥事があり金融庁へ届け出ていたという記事。

「朝日新聞が複数の日本郵便関係者から入手した今春発行の局員向け文書「適正募集ニュース」によると、50代課長は顧客に無断で申込書を作って手続きした。成績があがらず「大きなプレッシャーを感じていた」という。親しい顧客なので事情を後で話せば許されると考えて偽造。加入した覚えのない保険証券が顧客へ届いて発覚した。ニュースは保険営業担当者向けで、この事例を通して「私文書偽造罪に問われる可能性があります」と伝えている。

このほか、顧客が契約時に通院の事実を申し出たのに、契約を結べなくなることを恐れて告知書に書かないよう促す「不告知教唆」をする局員もいた。契約者本人と会わず、義母からの書類だけで契約した「重要事項不告知」もあった。

会社側はこうした事案の背景について、「なんとしても当日中の営業実績が欲しく」などと成績の重圧が原因だと分析。ノルマ偏重が法令違反を招いたと認識していた実態が浮かぶ。今月末の記者会見で、ノルマの廃止を表明する方針だ。」

かんぽのノルマ廃止へ 日本郵便、不適切販売で(日経)

「かんぽ生命の保険商品をめぐっては、新旧契約の重複加入による保険料の二重取りや顧客を一時的に無保険状態に置くなど少なくとも9万件を超える契約で顧客に不利益を与えた疑いがある。」
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