会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

かんぽ、株売却前に苦情把握 不適切販売問題で報告(日経より)

かんぽ、株売却前に苦情把握 不適切販売問題で報告

日本郵政がかんぽ生命株を売り出した今年4月時点で、かんぽ生命の経営陣がかんぽ生命保険の不正販売を把握していたという記事。

かんぽ生命株は4月に売りだされ、日本郵政の持ち分は89%から64%に下がった。1株2375円で売り出したが、その後の相次ぐ不適切販売の発覚などで29日終値は1797円まで下がっている。同社株は東証1部に上場しており、個人株主を含め幅広い投資家に影響が出たとみられる。

29日の民営化委で委員から「4月に株を売り出す際に不適切販売を把握していたか」と問われ、かんぽ生命の担当者は「個別の苦情は把握していたが量まで把握していなかった」と答えた。岩田氏(郵政民営化委員会委員長)は個別事案であっても問題を知りながら株式を売り出したことは「問題がある」と指摘した。「契約者に不利益が生じた事案は速やかに公表すべきだ」と苦言を呈した。」

「同社は顧客に無断で契約書類を偽造するなどの保険業法違反を2018年度だけでも金融庁に22件を届け出ている。不適切な販売どころか、法令違反も以前から認識していたとみられるが、日本郵便を含めて抜本的な対策をとってこなかった。」

これは明らかに投資家をだまして株式を高く買わせた詐欺的行為です。金融庁や取引所は徹底的に調べるべきでしょう。

(しかし、この詐欺的行為で潤ったのは、国(財務省)が大株主である日本郵政ですから、たぶん、忖度が働いてまじめに調べないとは思われますが...)
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