企業会計基準委員会は、「金融商品会計の見直しに関する論点の整理」を、2009年5月29日付で公表しました。
今回の論点整理は、金融商品会計に関するIASBと米FASBの長期プロジェクト(現行基準の置換え、負債と資本の区分、認識の中止)のうち、「現行基準の置換え」プロジェクトに対応して、わが国基準の見直しの可能性を検討するものです。2011 年を念頭に置いているとされています。
取り上げられているのは以下のテーマです。
【論点1】金融商品会計の範囲
[論点1-1]金融商品の定義等について
[論点1-2]デリバティブの定義について
【論点2】金融商品の測定
[論点2-1]測定区分の見直し
[論点2-2]公正価値オプション
[論点2-3]保有目的区分の変更
[論点2-4]減損処理の取扱い
[論点2-5]複合金融商品の区分処理
【論点3】ヘッジ会計
[論点3-1]ヘッジ会計の意義
[論点3-2]ヘッジ会計の方法
[論点3-3]ヘッジ会計の簡素化の可能性
[論点3-4]包括ヘッジ
[論点3-5]ヘッジ会計に関連する開示
このうち、比較的大きな影響が出そうなのが、論点2-1です。売却可能金融資産(わが国の基準では「その他有価証券」)の区分を縮小・削除する考え方を検討するそうです。
最近の「企業会計基準委員会」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事