過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度の決算短信等の訂正に関するお知らせ(PDFファイル)
日東工器(東証プライム)のプレスリリース(2024年11月14日)。
過年度の有価証券報告書、四半期報告書、内部統制報告書を提出するとのことです。決算短信等も訂正します。
連結子会社である栃木日東工器における棚卸資産過大計上の疑義について調査した特別調査委員会の調査結果により、この子会社で棚卸資産の評価額が意図的に過大計上されていたことが判明したため、連結損益に与える重要性を鑑み、過年度の決算を訂正するとのことです。
(特別調査委員会の調査結果については→当サイトの関連記事)
2022年3月期から訂正していますが、2024年3月期(通期)と2025年3月期第1四半期における影響額を見てみると...
(単位:百万円)
2024年3月末の影響額が純資産ベースで約4億円ですから、遡及修正せず第1四半期で一挙に反映するというのは、会社の規模(四半期の当期純利益が数億円)からして無理だったのでしょう。
影響額(純資産ベース)は、2023年3月期末が約7千万円だったのが、2023年3月期末は約2億円、2024年3月期末は約4億円、当期の第一四半期末は約5億円と、だんだん大きくなっています。この金額の段階で是正できたのはよかったのでしょう。