宗教法人の高野山真言宗が、資金運用で6億8千万円の損失を出したという記事。
「26日に宗会の全体会議が非公開で開かれ、庄野宗務総長に対して不信任案が出された。理由は、資金運用の監査の際、執行部が粉飾した虚偽の資料を出したというもの。全国の寺院から集まった宗会議員35人のうち、18人が賛成し可決された。」
資金運用のための修行が足りなかったのでしょうか。
宗教法人は税金の優遇を受けているとはいえ、学校法人のような補助金は受けていないので、信徒の人たちが責任追及すればよい話なのでしょう。
高野山真言宗:宗会を解散 資金運用、損失巡り紛糾(毎日)
「森寛勝・財務部長によると宗団は02年から資金運用を始め、現在約30億円を運用。従来は30年満期など長期のものが多かったが、07年ごろから早期償還された資金の再運用で4~5年満期の短期商品を購入。そのうち昨年までに満期になった短期商品の運用損が約6億8000万円になった。ただ、森財務部長は「全体の運用損益では運用益が上回っている」と説明。・・・」
そもそも「30年満期」というのが、少し異常な感じがします。利益が先に出てくるような商品の可能性はないのでしょうか。もっとも、1000年以上の歴史を持つ宗派ですから、30年はほんの一瞬なのかもしれません。
同じ非営利法人でも、いくつかの学校法人では、これよりも2ケタ多い損失が出ています。
その一例↓
デリバティブで229億円損、前担当理事を解任 南山大(朝日)
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