会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

楽天、繰り延べ税金資産700億円取り崩し 携帯黒字遅れで(日経より)

楽天、繰り延べ税金資産700億円取り崩し 携帯黒字遅れで

楽天グループが、繰延税金資産約700億円を取り崩すという記事。ネットスーパー事業についての減損損失約160億円も計上するそうです。

「取り崩しの理由については、傘下の楽天銀行が上場に伴い法人税の納税時の「グループ通算制度」の対象から外れたことや携帯事業の黒字化が従来計画より遅れることが影響したとしている。」

「23年12月に完全子会社化した「楽天西友ネットスーパー」についても23年12月期に減損損失約160億円を計上する。減損の理由について「楽天単独での運営体制に変わり、倉庫型ネットスーパー事業による回収可能価額が帳簿価額を下回る見込みとなった」ためと説明している。」

繰延税金資産に関しては、ごく簡単なリリースです。

繰延税金資産の一部取崩しに関するお知らせ(楽天グループ)

「当社は事業環境及び今後の業績動向等を勘案し、今後の繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、2023年12月期連結業績(国際会計基準)において、約700億円の繰延税金資産の取崩しにかかる法人所得税費用を計上する見込みです。」

減損損失等の計上についてのお知らせ(楽天グループ)

「ネットスーパー事業の運営方法の変更により減損の兆候が認識され、減損テストを実施した結果、倉庫型ネットスーパー事業による回収可能価額が帳簿価額を下回る見込みとなりましたが、今後以下の施策を推進していくことで早期の収益の改善を目指してまいります。...」

「2023年12月期の連結決算(国際会計基準)において、本件による減損損失約160億円を計上する見込みです。
 また、2023年12月期の単体決算(日本基準)において、本件による減損損失約120億円及び関係会社株式評価損約170億円を特別損失に計上する見込みです。」

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