金融担当大臣の1月28日の記者会見の概要です。
四半期開示について発言しています。
「岸田総理は、企業が長期的な視点に立って経営を行うことが重要であり、非財務情報の開示の充実や、四半期開示の見直しなどの環境整備を進めると述べられていると承知しています。岸田政権の目指す新しい資本主義においては、企業は、短期的利益よりも長期的な成長を重視し、株主だけではなく従業員などの様々なステークホルダーが恩恵を受けられる経営を行っていくことが重要であると考えております。四半期開示につきましては、経済界からも、中長期的な企業価値が重視される中で投資家や企業の短期的利益への志向を助長するため見直すべきとのご意見があると承知をしております。また中期的な企業価値を見る上でも業績の進捗確認が必要といったご意見もあるということを承知しておりますので、金融審議会におきまして「人への投資」に関する開示の充実も含め、四半期開示の見直しについて丁寧に議論をしてまいりたいと思います。どの程度の期間で論点整理をということでありますが、今春をメドに報告書を取りまとめていただきたいと考えております。」
四半期開示見直しについては、賛成・反対の両論を述べているので、まだ最終的な結論は見えていないのかもしれません。
いずれにしても、「今春をメド」ということだと、もうそろそろ審議が始まるのでしょう。
「「人への投資」に関する開示」については、サステナビリティ関連開示の枠組みの中で、気候変動のあとにやるスケジュールかと思っていましたが、首相や大臣がこう言っている以上、前倒しでやるのでしょう。
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