三洋電機の不正経理疑惑の関連記事。
前日の記事の見出しでは「多額粉飾」でしたが、こちらは「灰色会計」となっており、若干トーンダウンしたのでしょうか。
この記事では会社が中央青山(現みすず)監査法人と交わしたやりとりを取り上げています。
子会社株式の評価に関するやり取りは、業績不振の子会社を抱えている場合にありそうなものです。目新しい問題ではないと思いますが、三洋電機でここまで大きく問題化すると、他の会社でも子会社への投融資の評価に関して監査人の指導は厳しくならざるを得ないでしょう。
子会社株式の問題だけでは不足だと思ったのか、繰延税金資産もおかしいといっています。たしかにその後取り崩してしまったということから考えると、2004年3月期の繰延税金資産の回収可能性が十分に検討されたのかどうかは疑問があります。しかし、その後取り崩されたからおかしいということになると、2004年3月期までの日本中のほとんどの金融機関の繰延税金資産が過大計上の疑惑があるということにならないのでしょうか。この点で、三洋に過年度遡及修正を求めるのであれば、金融機関にも要求すべきです。
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