スカイマークのエアバス解約騒動を取り上げた記事。
2014年3月期の決算短信に兆候が記載されていたようです。
「実は、“兆候”は以前からあった。スカイマークが5月15日に発表した2014年3月期の決算短信には、今年度(2015年3月期)業績予想の下に、こんな注記が付されていた。「国際線の参入を予定しておりますが、変動要素が多いため、国内線に係る業績予想のみを開示しております」。
そもそも決算発表は当初、5月8日を予定していたが、1週間ほどズレ込んでしまった。この文言を入れるかどうかについて、監査法人から指摘が入ったためだ。国際線やA380についての注記は、業績予想に関連してだけではなく、「事業等のリスク」の欄にも9行にわたって記載されている。」
2014年3月期有報の「事業等のリスク」には以下のように書いてあります。
「c. 国際路線への事業展開のための航空機材導入について
当社は、平成27年3月期において海外主要路線での適正な運賃による国際線事業への参入を目指しており、当該路線にかかる航空機材として、エアバスA380型機の導入を計画しております。当社は、平成23年2月にAIRBUS S.A.S.との間で当該機材6機の購入契約を締結しており、平成26年10月から平成31年12月において段階的に導入を図る予定であります(6機の投資予定金額の総額は191,585百万円であります)。
当該機材は、従来の航空機と比較して高額であり相当な資金負担が見込まれることから、当社の財政状態に重大な変動が生じた場合又は導入のための資金調達等に支障が生じた場合には、当該航空機の調達方法の変更、調達時期の遅延、調達機材の縮小等、事業計画の変更等を余儀なくされ、事業展開に影響を及ぼす可能性があります。また、導入後において十分な収益拡大が困難となった場合には、減価償却費その他の費用負担増加により、当社の経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。」
「国際線用機材のエアバスA380型機の導入にあたっては、多額の資金調達が必要となりますが、計画通りに調達できなかった場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
ここから、700億円の違約金リスクを読み取るのはちょっと無理では。
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