韓国の海運最大手の会社が経営破綻したという記事。
「韓国の海運最大手で、保有船腹量で世界第7位の韓進(ハンジン)海運が経営破綻(はたん)し、同社が運航している貨物船68隻が、日米中など世界23カ国の44港湾で立ち往生しかねない事態に陥っている。」
「韓進海運は8月31日、債権団との交渉決裂を受けて、法定管理(日本の会社更生法適用に相当)をソウル中央地方裁判所に申請した。債権団が同社貨物船を差し押さえたり、入港料や荷役料の支払いが滞ったりする可能性が出てきた。」
韓国の韓進海運、保有船の差し押さえ回避へ各国で法的措置を検討(ロイター)
「韓国の海事当局によると、5日までに、韓進海運のコンテナ船61隻とバラ積み船18隻が入港を拒否された。同社によると、このうち1隻はシンガポールで債権者に差し押さえられたほか、多くの港湾当局と港湾サービス会社が同社の船舶を扱う際に現金を要求しているという。」
「韓国貿易協会によると、韓進海運の船舶が現在運搬中の貨物は総額16兆ウォン(145億ドル)相当、荷主の数は8300余りに上る。同社の未払い債権は6100億ウォンという。」
<韓進海運法定管理>造船業沈滞、輸出遅延、代替船舶不足…三重苦の韓国(中央日報)
韓国の新聞は「物流大乱」だといっています。
「 しかし実際に法定管理に入ると波紋は大きかった。サムスン電子、LGエレクトロニクスなどが輸出船舶を探すのにてんてこ舞いとなった。サムスン電子は海上物流量の40%以上を、LGエレクトロニクスは海上物流量の20%以上を韓進海運に任せている。大企業だけではない。中小企業も輸出納期日に合わせられないかと地団駄を踏んでいる。」
<韓進海運法定管理>輸出品載せた船舶68隻、23カ国44港湾で足止め(中央日報)
韓進海運、物流混乱の収拾急ぐ 各地で差し押さえ禁止手続き(日経)
「申請前から用船料や港湾利用料などの支払いを延滞。このため、現在は船舶が入港できない状態にあり、4日午前時点で23カ国の44港が同社の船舶68隻の入港を拒否している。米小売業最大手のウォルマート・ストアーズの荷物が遅れるなど物流に影響が出ている。」
この会社の日本語ページがありました。
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法制管理申請につきまして
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