IASBの監督機関であるIFRS財団トラスティ会議は、2013年3月19日、会計基準アドバイザリー・フォーラム(ASAF)のメンバーを公表しました。日本のASBJも選出されています。
ASAFはIASBに対する助言組織であり、グローバルな基準設定コミュニティから構成されます。メンバーは2年後に見直される予定です。
The Trustees of the IFRS Foundation, the oversight body of the International Accounting Standards Board (IASB), announced today the inaugural membership of the Accounting Standards Advisory Forum (ASAF). The ASAF will serve as a technical advisory body to the IASB and will consist of various members of the global accounting standard-setting community. The Trustees will review the ASAF and its membership after two years.
今回公表された当初メンバーは、
・アフリカ 1団体
・アジア・オセアニア 4団体(日本、オーストラリア、中国、アジア・オセアニア基準設定主体グループ(香港が代表))
・ヨーロッパ 4団体
・南北アメリカ 3団体
という構成です。
従来、IASBは各国の基準設定組織との間で個別に覚書を締結し協力してきましたが、IFRS導入国の拡大により、多くの2者間合意を維持することが困難になってきたことや、地域ごとの基準設定主体のグループが組織されてきたことなどから、2者間合意をやめて、ASAFメンバーによる単一の取り決めに置き換えることにしたものです。
(補足)
ASBJからもプレスリリースが出ました。
企業会計基準委員会が会計基準アドバイザリー・フォーラムの初代メンバーに選出される(企業会計基準委員会)
有力な国の中では、フランスが選ばれていません。
IFRS策定に対して助言する新会議が発足、日本がメンバーに選出(ITpro)
「・・・ここ数年、IASBは米国の会計基準とIFRSの共通化作業に重点を置き、会計基準との差異を埋めるためのIFRSの改定が増えていた。だがASAFの発足により、日本を含めたASAF参加各国と米国の立場は等しくなる。「米国に重点を置いたIFRSの改定から、各国の意見を反映するIFRSの策定へと大きく変わる」(IASBの理事)見込みだ。」
といっても、結局ビッグ4が裏で仕切っているのでは・・・。
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