不正経理が発覚し民事再生法を申請したIXIに対し、東京リースが104億円の債権があり、その他IXIが関与すると思われる取引による債権が50億円程度あるという記事。
債権の取立不能または取立遅延のおそれに関するお知らせ(PDFファイル)
東京リースの債権が不正経理と関係があるかどうかは現時点ではわかりません。仮に不正に関係があるとすると考えられるのは「空リース」でしょう。
会社がソフトウェアの架空販売契約をリース会社に持ち込み、(名義を貸した)得意先(ユーザー)とリース会社との間でリース契約を締結させれば、会社はリース会社に対してソフトウェアを売ったことになり売上を計上することができます。もちろんユーザーはリース会社に対してリース料を支払わなければなりませんが、会社がダミーの仕入先へ支払を行って、そこから何らかのかたち(例えば転リース)でユーザーにリース料相当額(+手数料)を戻してやれば、しばらく取引を循環させることができます。
以上が売上側でリースを使った場合ですが、もちろんもっと単純に、固定資産を取得するといって、取引先と共謀し固定資産の購入を仮装し、リース会社に代金を支払わせる(共謀した取引先からは支払われた購入代金を(例えば売上を計上して)還流させてリース料の支払に充てる)という方法も考えられます。
リース契約の落とし穴 ~空リースの問題点~
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