スルガ銀行が、投資用アパート・マンション関連の不正融資で損害を受けたとして損害賠償請求を受けているという記事。被害者団体側からの視線で書かれています。
「書類偽装による大規模不正融資が発覚し金融界を震撼させた、シェアハウス用投資物件「かぼちゃの馬車」事件から約3年。今年3月までに、融資の一部に瑕疵(かし)を認めたスルガ銀行とシェアハウスオーナー542名の間で和解が成立し、オーナーらが背負った約882億円の借金が帳消しとなった。これにより、スルガ銀行も経営再建に向かうかと思われた。
ところが、今年5月に新たな被害者団体「スルガ銀行不正融資被害者同盟」が立ち上がったのだ。同団体に参加する被害者は300人を超え、弁護団も約50人に上る。彼らは投資用のアパートやマンションを購入した際に、「スルガ銀行の書類の改ざんにより本来の物件価値以上の高額の融資を受けた結果、返済が困難に陥った」と主張。805億8417万円の賠償請求を求めている。」
「被害者同盟の会長はこう訴える。
「投資は自己責任と言われることがありますが、スルガ銀行の場合はケースが異なります。家賃収入や入室状況など、いわゆる『レントロール』と呼ばれる物件情報がデタラメばかりだった。つまり、スルガ銀行はダメ物件を信頼性がある物件に見せかけて仲介業者のセミナー等で販売し融資をしたのです。
しかも、金利は4.5%という超高金利。想定していた利回りを得ることは不可能で、多額の赤字が発生した。同様の被害を訴える方は全国におり、被害者同盟には立ち上げからすぐに続々とメンバーが集まりました」」
具体的な不正事例についてもふれています。
被害同盟のサイトによると、被害総額は約5200億円だそうです。
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