キヤノンの販売会社「キヤノンマーケティングジャパン」(CMJ)の元社員が、リースがらみの詐欺の容疑で逮捕されたという記事。ほかに、解散した「徳友会」という医療法人の元財務部長や理事長も逮捕されています。
「逮捕容疑は2012年5月、リース会社から約8億5000万円をだまし取ったとしている。捜査2課は認否を明らかにしていない。」
「捜査2課によると、××容疑者(CMJ元社員)はリース会社を通じて徳友会に医療機器をリースする契約を締結。リース会社が××容疑者らに医療機器の購入代金として約8億5000万円を支払う一方、徳友会からリース料を分割して受け取るはずだった。しかし、同会からの支払いがその後、途切れたという。」
実際に8億5000万円分の医療機器を購入して、その代金をリースにより資金調達したというのであれば、その後、経営不振などによってリース料が支払えなくなっても、それだけでは詐欺とはいえません。11日の日経の報道によれば、8億5000万円というのは、約6億円水増しした金額だったそうです。その水増し部分が特に問題なのでしょう。なお、リース会社は大手の「東京センチュリー」だそうです。
6億円の水増し分を受け取ったのは、この医療法人だったのでしょうが、キヤノン販売会社の元社員は、売上成績を上げるために不正に協力したのか、それとも、6億円のうちのなにがしかの金額を裏で受け取っていたのか...
6億円水増し請求か キヤノン系元社員ら 詐欺容疑で逮捕(日経)(記事冒頭のみ)
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