破綻した林原の不正経理問題で外部調査委員会がまとめた報告書の全容が判明したという記事。
「報告書によると、前社長らの判断で、グループの中核4社から創業家の資産管理会社などに多額の資金が流出。前社長には過去10年間で使途不明の現金が計約3億円支払われるなど「林原一族のために使われた可能性が高い」とみている。
1989~2009年には、架空の売り上げ計上などで4社の利益を計438億円分水増ししており、実際には「4社は1989年以降、巨額の債務超過状態に陥っていた」という。
利益が出ていないのに創業家などの株主に総額約2億円の配当を実施した問題では、不正経理に関わった前専務ら3人に対し、会社法の違法配当罪が成立する可能性があるとしている。
林原など3社では、利益がないのに総額約13億円の役員賞与が支給されており、会計処理を行った前専務と前常務について特別背任罪が成立する可能性を指摘した。」
使途不明金、粉飾決算、違法配当、違法役員賞与となると、経営者の責任は免れません。
報告書の要旨 林原の不正経理問題で外部調査委(産経)
「絶対的存在」が暴走 林原の不正経理問題(産経)
「報告書によると、林原が購入した総額約50億円もの美術品は、中国の天安門事件で美術品が流出したのを機に、前社長主導で「価値の高いものから購入した」とされ、趣味的な投資だったことがうかがえる。中核4社から流出した資金も、一部が前社長の自宅の購入費や家族の納税に充てられるなど公私混同ぶりが目立つ。」
中小企業の感覚のまま大きくなってしまったのでしょう。
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