AIJに引っかかった年金基金の失敗から投資家は何を学ぶべきか、7つの教訓が書かれています。
「第1に、絶対リターン運用は怪しい、ということだろう。」
「第2に、資産の管理と運用実績に関する客観的な証拠を求めよ。」
「第3に、お金を任せるからには、どのような仕組みでもうかるのか、そこに信憑性はあるのか、投資家が自分で納得できることが最低条件だ。」
「第4に、評判に釣られるな。」
「第5に、わからないものに集中投資するな。」
「第6に、運用で損を取り戻そうとするな。」
「第7に、利回りで目標を決めるな。」
AIJ自体が、リーマンショックの際に生じた損失を、新たに集めた資金の運用で取り戻そうとして、損を膨らませてしまったようです。
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AIJ問題:リーマン危機が致命傷…受託増やし損失補填(毎日)
「AIJ投資顧問による企業年金消失問題で、同社は08年のリーマン・ショック時に過去最大の数百億円以上の規模で運用損を出し、穴埋めのため高利回りを装って翌09年に最多の受託契約を結んだことが証券取引等監視委員会の調べで分かった。しかし、その後も運用益はV字回復せず、被害は雪だるま式に膨らんだとみられる。」
「関係者によると、AIJは当時、日経平均株価を基にした「日経平均225オプション」取引のプット(日経平均を売る権利)の「売り」というリスクの高い手法を駆使した運用を展開。同ショック前営業日に終値で1万2214円だった日経平均株価は、1カ月あまり後の10月27日には7162円と5000円以上暴落した。
日経オプションは現金を担保に自己資金より大きな金額を動かす「レバレッジ取引」のため影響は甚大で、中でもプットの売りの損失は事実上、無制限に膨れ上がったとされる。関係者は「AIJは手持ちの資金を一気に吹き飛ばすほどの大損は避けられなかった」と指摘する。」
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