会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

オークション大手が4千万円所得隠し 出品者からの匿名料申告せず(産経より)

オークション大手が4千万円所得隠し 出品者からの匿名料申告せず

ジャスダック上場「シンワアートオークション」が税務調査で約4千万円の所得隠しを指摘されていたという記事。売上の一部を除外していたという上場会社にあるまじき脱税です。

「オークションの出品者の名前を隠した見返りに得ていた匿名料を申告していなかったという。」

「関係者によると、同社は美術品の所有者に匿名での出品を持ちかけ、実在する代理出品者の名前で出品させていた。本物の出品者からは通常の手数料に加え、落札額の一部を匿名料として上乗せして受け取っていた。

 オークションの落札代金は、いったん代理出品者の口座に振り込まれた後に引き出され、同社が匿名料を差し引いたうえで、本物の出品者に渡されていたという。出品者側は売却益を隠す目的で応じたとみられる。」

結局、この「匿名料」はどこに消えたのでしょうか。会社の銀行口座に入ったのなら、何らかの科目で処理しなければならないはずですが、入っていなければ、簿外の裏金ということになります。

オークション大手が所得隠し 絵画出品者から「匿名料」(朝日)

朝日の記事によると、会社の記録には代理出品者の名前しか記載されていなかったそうです。社内の帳簿上はすべてつじつまが合っていたのでしょう。

税務署は見ている。 (日経プレミアシリーズ)税務署は見ている。 (日経プレミアシリーズ)
飯田 真弓

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