ライブドア堀江社長の第5版公判の記事。
宮内前財務担当取締役の証言によれば「03年秋にLDが株式交換で企業買収するのに伴い、堀江前社長の保有するLD株を借り受けて売却し、売り上げ計上する手法について「堀江に報告され、了承された」ということです。堀江前社長は説明を受けて「「ふーん、そうなの。大丈夫なの」と発言したと述べています。
財務諸表の作成責任は最終的には企業のトップにあるわけですから、ライブドアの決算に粉飾があれば、堀江前社長が当然責任を負わなければなりません。報告を受け、了承したのならなおさらです。しかし、「ふーん、そうなの。大丈夫なの」で刑事責任まで負うというのは、他の会社のトップにとっても厳しい前例となるでしょう。
ところで借り株の売却の会計処理になじみがなかったので、金融商品会計実務指針の設例をみてみると、借りたときには何も仕訳をせずに、売却した時点で株式の返済義務を「売却借入有価証券」として負債に時価で計上します。ライブドアの場合は、傘下の組合がライブドア株を使ってやったようですが、(仮に組合が連結範囲だとしても)これを自社株の取得と売却といえるものなのでしょうか。
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