金融庁は、国際会計基準に基づく連結財務諸表の開示例を、2009年12月18日に公表しました。
「指定国際会計基準に基づく連結財務諸表を初めて作成する場合における開示例を実務の参考として示したもの」とされています。また、「本開示例はあくまでも例示であり、指定国際会計基準に基づく連結財務諸表の形式及び内容を拘束するものではありません」という注意書きが付いています。
約90ページのボリュームがあります。「本表+注記」となっており、予想されたとおり、注記がたいへんな量です。ただし、従来の有報のように、注記と付属明細表に分かれていないので、分量の割には理解しやすいかもしれません。
IFRSによる本番の財務諸表の注記は文章で書かれている部分が多いと思いますが、今回の開示例では、残念ながら、文章例はほとんどなく、基準を参照して注記すべき項目を列挙しているだけのようです。それでも、チェックリスト的に使うには役に立つでしょう。
それにしても、IFRSは原則主義だといいながら、当局からひな型が出るとそれに頼ってしまうケースが多くなるのでしょうか。
最近の「金融庁」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事