シャープが、減損逃れのために、太陽電池工場を外部に貸し出すという記事。
「シャープは太陽電池を生産する堺工場(堺市)で建屋内の空いたスペースを他社に貸し出すことを検討する。堺工場は2010年に稼働した大型拠点だが、半分ほどが未利用のまま。同社の太陽電池事業は15年3月期には営業赤字となる見通し。データセンター向けなどで貸し出して工場を有効活用し、固定資産評価損の計上を避ける。」
会社の財産をどのように利用するかは、会社の経営判断の問題ですが、減損処理逃れのために転用するというのは、動機が不純です。本当に会社にとって最善の策なのでしょうか。
監査人は、これで回収可能性が向上し、簿価が回収できるのかどうか、よく検討する必要がありそうです。本来の用途からの転用ですから、それだけでも、減損の兆候ということになり、将来キャッシュフローの見積りが必要となります。
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