東証1部上場ブックオフの会長が売上水増しやリベートの受け取りなどの不正で引責辞任するという記事。
記事では、売り上げ水増し2270万円があったことを最初に書いていますが、会長が8年間にわたって約742百万円ものリベートを受け取っていた(会社の調査報告書による)という点がより重要です。支出自体にも問題がありますが、(記事によれば備品購入に絡んだリベートとのことなので)固定資産の取得価額に会長へのヤミ報酬が含まれていた(固定資産の過大計上)ということにもなるかもしれません。
(ただし、調査報告書では「手数料を受領するに相応しい情報提供、販売協力といった役務の提供があったことも否定し難い」として違法なリベートとは断定していません。)
また、上場後はさすがにこうしたリベートはなくなったようです。上場前はプライベート・カンパニーですから、会社とオーナーとをどこまで厳しく区別するのかという問題はあります。上場前の公私混同まで大きく批判されるとなると、上場はやめるというケースも出てくるかもしれません。
調査委員会の中間報告及び当社の対応方針のご報告(PDFファイル)
「ベンチャーの雄」ブックオフ会長辞任 不正会計で引責
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