ソフトバンクは、完全子会社化したイー・アクセスの議決権付き株式の約67%を、韓国・サムスン電子など11社に月内にも売却する方向だという記事。
「売却先は、サムスン電子など海外の通信機器メーカー5社とオリックスなど国内のリース6社。各社に約6%ずつ売却する方針。ソフトバンクの議決権比率は3分の1未満となり、イー社の重要事項の決定への拒否権がなくなる。」
「・・・イー社の全ての株式のうち、議決権付きの株式はわずか。ソフトバンクが議決権付きの株式を売却しても、同社のイー社に対する出資比率は99%を超える見通しという。」
ソフトバンクがイー・アクセスを支配していれば、子会社扱いにしなければならないわけですが、議決権付き株式を3分の1以下しか保有しないとすれば、形式的には、イー・アクセスの意思決定を支配していないということになるのでしょうか。子会社の範囲(連結の範囲)に関する応用問題といえそうです。
ソフトバンクは、子会社から外したいとは思っていないのでしょうが、子会社に含めるということは、その会社を支配しているということを公にするのと同じことですから、イー・アクセスに割り当てられた電波をソフトバンクのグループがとりこんでしまったということになります。
ソフトバンクはまだこの売却について正式発表は行っていない模様です。
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