会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

大興製紙が更生法申請 負債140億円、レンゴーが支援へ(日経より)

大興製紙が更生法申請 負債140億円、レンゴーが支援へ

静岡県富士市の大興製紙という会社が、会社更生法の適用を申請したという記事。レンゴーの傘下に入るようです。

「負債総額は約140億円。経営陣の中から管財人を選ぶことができる「DIP型」の会社更生手続きを申請した。

レンゴーは同日、大興製紙へのスポンサー支援検討について合意したと発表した。レンゴーからの支援のほか、主取引銀行であるみずほ銀行や静岡銀行から融資を受け再建を目指す。」

「大興製紙は1950年に設立。農産物や化学品の包装に用いるクラフト紙などを製造・販売してきたが、紙需要の落ち込みとパルプ原料高騰で業績が悪化していた。2020年3月期の業績は売上高が約120億円、最終損益は18億円の赤字だった。」

大興製紙株式会社
製紙業
新型コロナウイルス関連倒産
会社更生法の適用を申請
TDB企業コード:410012561
負債140億800万円
(帝国データバンク)

「大手クラフト紙メーカーとの競合などによりインバウンド需要に支えられていた角底袋など軽包装の売上が減少したほか、鉄鋼向けの需要も減少。加えて、電子機器向けのガラス合紙も国内液晶メーカーの不振により需要が落ち込んでいた。原料パルプ価格の乱高下と価格転嫁が遅れ、2020年3月期の年売上高は約121億7700万円にまで減少し、5期連続で最終赤字を計上。さらに、過年度における自家発電設備の増強や機械設備などの積極的な先行投資により年商規模近くの借入金を抱えていたなか、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により国内外で需要減少が続いていた。このようななか、新たに一般向けペーパータオルの販売を開始するも奏功せず、今後の受注や資金調達の見通しが立たないことから、今回の措置となった。」

大興製紙株式会社の支援に関する基本合意書の締結について(レンゴー)

DIPファイナンス(経営ナレッジ)

こちらはずっと小さな倒産ですが、少し前まで上場企業が絡んでいました。

医創会 再生手続き開始決定受ける(Yahoo)(帝国データバンク配信)

「当社は、2009年(平成21年)4月に設立。個々の患者の免疫機能を生かした独自のワクチンをつくるテーラーメイドがん治療法「樹状細胞ワクチン療法」で知られるがん免疫療法専門クリニックであり、ジャスダック上場のテラ(株)より技術ノウハウの提供、建物、設備などの転貸、貸与を受けて、東京都、名古屋市、神戸市などで「セレンクリニック」を運営。2011年3月期には年収入高約14億8900万円を計上していた。

しかし、財務面では債務超過の状況が続いていたほか、テラに対して長期にわたる継続的対価および転貸料の不払いが発生、2018年12月には取引関係を解消していた。」

テラの方は処理済みなのでしょうか。
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