西武鉄道が、これまで有価証券報告書で開示していた伊豆箱根鉄道に対する議決権の保有割合を修正して50%超にしたという記事(従来の開示は49.6%)。これにより伊豆箱根鉄道とその子会社は、西武鉄道の子会社になるとのことです。
これは、伊豆箱根鉄道の子会社が伊豆箱根鉄道の株式を保有していたにもかかわらず、そのことを議決権の保有割合の計算に反映していなかったことによるものです。また、会計処理の面では、その株式を、伊豆箱根鉄道の決算において自己株式処理していなかったとのことです。
当然、本来であれば、西武鉄道の過年度の連結決算においても、伊豆箱根鉄道を子会社として扱い、連結に含めるべきですが、重要性がない、支配の意思がなかったなどの理由で、過去の決算数値までは修正しないようです。
それにしても、ライブドアのように50%を0.01%でも超えたいと必死になっている会社もあると思えば、その一方で、何年も前から50%超であることを知らなかった(?)会社もあるというのは不思議な話です。
西武鉄道のサイトより(PDFファイル)
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