呉服卸の丸正が、売上値引の処理もれで、過年度の決算を遡及修正するという記事。
これにより2006年3月期の利益が約9600万円減少します。絶対額では大きな金額ではありませんが、営業利益が3億円程度ですので、修正もやむを得ません。
日経朝刊(11月14日)の記事によれば、値引を決算に反映しなかったことについて「販売価格に関する詳しい情報を小売り側から入手できなかった」と会社は説明しています。しかし、金額が確定していなくても、値引きされることがわかっていたのなら、過去の値引率などから値引き額を見積もって引き当てすべきであったという理屈になります。
(日経記事によれば、丸正は小売店から注文を受けた時点で売上を計上してきたようです。これが本当なら、値引きのタイミングの問題だけでなく、売上自体の計上のタイミングもおかしいのではないでしょうか。それとも、そうした会計慣行があるのでしょうか。)
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