米国では、東芝子会社WHに原発工事を発注している電力会社に関心が向けられているという記事。
「東芝が原子力事業をめぐる減損損失として7125億円を計上することが14日明らかになったのを受けて、ウォール街の関心は米電力会社スキャナに向きつつある。
同日のスキャナ株は1年5カ月ぶりの大幅安。東芝の綱川智社長は会見で米子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の株式保有比率引き下げも考えると話した。WHはスキャナの原子炉をサウスカロライナ州で、別の電力会社サザンの原子炉をジョージア州でそれぞれ建設中だ。
スキャナの14日遅くの発表文によると、同社に対して東芝は、原子炉完成にコミットしているが、完工時期は2020年4ー12月まで遅れると伝えた。影響がどの程度になるかは16日のスキャナ決算発表で明らかになる。
モルガン・スタンレーは1月の調査リポートで、コストが一段と上昇しWHが契約を守れなければ、スキャナとサザンの株主は困難な状況に置かれるとの見方を示した上で、サザンの方が受ける影響は小さいだろうとも指摘した。両原子炉プロジェクトとも既に予定から数年遅れ、予算も大幅に超過している。 」
記事原文。
All Eyes on Scana for Fallout From Toshiba's Nuclear Woes
アナリストの分析。
“Our investment thesis on Scana is changing for the worse following news that its construction consortium, spearheaded by Westinghouse and financially backed by Toshiba, may no longer be economically viable and that the onus for completing its two new nuclear units could now fall on Scana,” James von Riesemann, an analyst at Mizuho Securities USA Inc., said in a research note.
発注者側は、昨年契約を書き換えて、将来のコストオーバーランのほとんどを東芝に転嫁しているだけでなく、Scana社は東芝から1億ドルの信用状をとっているそうです。原子炉の設計に関する知的財産権も担保に押さえているそうです。
Both Scana and Southern rewrote their contracts with Westinghouse last year, which the utilities say shifts most of the potential additional cost overruns to Toshiba.
Scana has moved to protect itself by securing a $100 million letter of credit from Toshiba as well as rights to intellectual property related to the design of the reactors, Bryant Potter, a company spokesman, said before the writedown was announced. The company is only paying Westinghouse once certain construction milestones are hit.
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