理事長メッセージ(あずさ監査法人)
最初の方で監査の品質管理についてふれています。
「・・・企業のビジネス形態がより複雑かつボーダーレス化してきている中で、企業の財務諸表に対する監査業務の品質を維持・改善し、それを提供するための組織体制、および品質管理体制を構築していくことは私たちが常に意識しなければならない重点課題であります。あずさ監査法人は、監査やアドバイザリーサービスの品質管理体制を一段と強化するとともに、企業の会計不正に対する取り組みとして、法人本部のモニタリング機能強化、職業的懐疑心の一層の向上を目的とした職位別研修、ならびに必要となる規程の改定・整備を進めています。」
オリンパスの監査の関連で金融庁の処分を受けたことに対応する記述なのでしょう。
アドバイザリー業務に関しては、「アジア上場アドバイザリーグループ」、「KPMGジャパン 統合報告アドバイザリーグループ」、新興国に進出する日本企業に対する支援の強化などについてふれています。
人材育成についてもふれており「研修強化やグローバル対応を必要とする業務機会の提供、海外派遣の増大などの施策を行っています」と述べています。
理事長メッセージ(新日本監査法人)
3法人の中では最も短いあいさつです。しかも、半分以上が、最近の経済情勢など一般的な話であり、監査法人としての所信表明の部分はごくわずかです。
「私ども監査法人も、従来の会計や監査という専門分野で培った知識や経験を最大限に生かしたサービスをご提供することはもとより、アーンスト・アンド・ヤングのメンバーファームとして、業務改善やM&Aなどに係るアドバイザリー・サービスや税務サービスなどを提供する法人等とのネットワークを活用し、それぞれのサービスを連携させて、皆さまの期待を超えるサービスを提供してまいります。」
監査よりもアドバイザリー業務や(関連事務所による)税務サービスについて重点を置いているようです。
最後のパラグラフで社会的責任についてふれているのが、かろうじて昨年の反省を踏まえた部分なのでしょう。
「大きな時代の変革期であるからこそ、監査法人の社会的責任の重さをしっかりと自覚し、より高い品質の業務を提供することで、これからも社会の期待に応えてまいります。」
CEOメッセージ(トーマツ)
取り上げている項目の順序としては、監査、アドバイザリー、海外展開となっています。
「私たちは会計監査の実施を通じて、クライアントの投資家に対する適切な財務報告責任の遂行やガバナンス向上に貢献できるよう、引き続き精進してまいります。」
「グローバル・コーポレートガバナンスといった経営管理、IT分野におけるサイバーセキュリティなどの専門性を高めながら、トーマツグループのコンサルティングスキルやインダストリースキルを共有し、ビジネスプロフェッショナルファームとして、総合力を提供していきます。」
「海外での成長を志向する日系企業からのコンサルティングサービスのニーズは高く、今後も世界各地で日系企業の海外事業を支えるための体制強化を図っていきます。」
末尾で震災関連の支援活動についてふれています。
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