政府の「新しい資本主義実現会議」が初会合を開いたという記事。
「政府は26日、「新しい資本主義実現会議」の初会合を開催し、岸田文雄首相が掲げる「成長と分配の好循環」を実現するため、具体的方策に向けた議論を開始した。
岸田首相は会合の場で、デジタル新技術の推進や強じんなサプライチェーン構築など政府が最優先で取り組む課題について、山際大志郎経済再生相が関係閣僚と協力し、「11月上旬にも緊急提言案を取りまとめる」と述べた。
山際再生相は同日午前の記者会見で、緊急提言案には年内にも取りまとめる経済対策の多くが含まれるとし、税制についても触れる可能性があるとの見通しを示した。」
日経によれば、緊急提言は、税制改正大綱や予算案に反映させるとのことです。
会議資料が公開されています。
↓
新しい資本主義実現会議(第1回)議事次第(内閣官房)
事務局作成資料としては、「新しい資本主義の実現に向けて(論点)」と、「新しい資本主義(ステークホルダー論)を巡る識者の議論の整理」というのがあるようです(いずれもPDFファイル)。
どちらも、ざっとみたところ、開示や会計に関して具体的な方向性を示したものは見当たりませんでしたが(四半期開示にもふれていない)、後者の「識者の議論の整理」の中で、レベッカ・ヘンダーソンの考え方を紹介しているのが、目指しているものに近いのかもしれません。
「レベッカ・ヘンダーソン(Rebecca Henderson、ハーバード・ビジネススクール教授)は、気候変動や格差といった問題に対しては、「株主価値の最⼤化」という考え⽅を離れ、資本主義の再構築を⾏うことが必要と主張している。」
今となっては、すでに浸透しつつある考え方でしょう。
(電子書籍版)
ついこの間まで企業開示も所管していた前大臣がこんなことをいっているようでは、本気度が疑われます。
↓
「温暖化したおかげで北海道のコメはうまくなった」 自民・麻生氏(朝日)
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事