東京ガスがシステム開発の中止による50億円の特別損失を計上するという記事。開発を中止したのはコールセンターの顧客情報と、代理店の機器販売や修理などの支援業務を一本化するシステムで、予算を大幅に超過し、また、稼働予定の04年10月を過ぎても完成しなかったとのことです(投資額は60億円になり、完成しようとすると追加投資が30億円以上かかる状態)。
東京ガスは前期に減損会計を導入済みなので、本当なら、前期の3月期決算か、当期の9月中間期で損失を計上すべきだったのかもしれません。それだけ中止の決断が遅かったということなのでしょうか。ただいくらなんでも、第3四半期の決算には織り込めたはずです(四半期の決算発表と同時に損失計上を発表しているのですから)。
ちなみに、米国の減損会計基準では、固定資産建設の原価が予算を大幅に超えた場合には、減損の兆候ありとして、減損テストを行うことになっているようです。
東京ガスのサイトより(PDFファイル)
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