主要銀行8グループの08年3月期決算で、サブプライムローン関連の損失が7グループで総額1兆588億円(りそなホールディングスはゼロ)に達したという記事。
サブプライム「想定外」の打撃 反転攻勢目指すも視界不良
この記事によれば、みずほFGの社長が、海外証券化商品は「市場が駄目になり、値が付かない」といっているそうです。
サブプライム問題、金融システムに深刻な影響与えず=大手銀決算で金融庁長官
一方、金融庁は「わが国の金融機関の損失は相対的に限定されている」という認識のようです。監査人の立場からすると、金融機関だけでなく、一般企業を含む国内の投資家が証券化商品を買わされて、損失を被っていないかが心配です。
イーバンク銀、前期最終赤字230億円・証券化商品、損失膨らむ
仮に全体としては影響が小さくても、個々の会社をみると、相対的に大きな損失を発生させているケースもあります。
三菱UFJ、サブプライム損失1230億円
三菱UFJの決算では、サブプライム損失1230億円に対し、含み損が3130億円もあります。これに対し、損失計上額の方が含み損より大きな金融機関もあり、それが、会計方針の違いによるものなのか、あるいは、対象としている商品の種類が異なるためか(高格付け商品を投資目的で取得したのか、証券化商品を転売目的でリスクの高いものも含めて仕込んでいたのかという差?)、という点も気になります。
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