バイオ企業の「林原」とグループ企業3社(いずれも非上場)が、事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)を第三者機関の事業再生実務家協会に申請し、受理されたという記事。負債総額は約1400億円だそうです。
「民間調査会社によると、トレハロースなど主力商品の売り上げは好調だが、恐竜化石の発掘や類人猿の研究センター、抗がん剤の研究などの幅広い事業展開に伴う巨額の投資が経営を圧迫したという。」
「・・・医薬品や化粧品原料の製造のほか、ホテル、レストラン経営、美術館運営や恐竜研究なども手がける。同社によると、グループの年間売上高は約800億円、従業員約1千人。」
本業の投資が多額だったこともあるのでしょうが、多角化の失敗という面もありそうです。
林原、先行投資が負担に 非上場で情報開示少なく(日経)
バイオの林原、私的整理申請 不正経理疑惑で支援難航も(日経)(全文は読めません。)
日経の26日朝刊記事によると、「過去に10年以上にわたって売上高を総額300億円近く水増しし、損失を隠していた疑いがある」そうです。
アニュアルレポート
「投資家向けに経営状況等を報告する通常のアニュアルレポートとは異なります」という注意書きが入っています。2009年版を見てみると、財務数値は売上高約721億円という数値を除いてほとんど開示されていませんが、なぜか、納税額約10億円(固定資産税なども含む)が開示されています。
同族経営が仇? 宇宙人、化石…ユニーク老舗企業が破綻(夕刊フジ)
事業再生実務家協会(会計士の会員も83名います。)
仕事学のすすめ 2011年2・3月 世界に発信する独創力/超多忙流 創造術 (知楽遊学シリーズ) 林原 健 by G-Tools |
有名な経済評論家兼公認会計士がインタビュアーです。