企業会計基準委員会は、実務対応報告第25号「金融資産の時価の算定に関する実務上の取扱い」を、2008年10月28日付で公表しました。
16日の公開草案公表から2週間弱で確定するというのは新記録です。
内容についてはざっと見たところでは公開草案から大きな変更はありませんので、公開草案のときの当サイトのコメントをご覧下さい。
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取扱いの公表と同時に公開草案へのコメントとASBJの回答が掲載されています。「取扱い」を解釈するうえで役立つかもしれません。これを読んでもはっきりとした解釈を示している箇所はないのですが、微妙なニュアンスを読みとろうとする人はいるかもしれません。
予想されたことかもしれませんが、変動利付国債の取扱いを確認したいというコメントが多数寄せられています。ASBJは「個々の実情に照らした合理的な判断による」としか回答していないので、これから銀行と監査人の駆け引きが繰り広げられるのでしょう。どの監査法人が甘い判断をしたのかについて、後から騒がれることになるかもしれません。
公開草案に寄せられたコメント(「主なコメントの概要とそれらに対する対応」という資料にまとめられています。)
金融商品の時価会計運用見直し、結果尊重して監督・行政行う=中川財務・金融相
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