三洋電機が、02年9月期~04年9月期の計5期にわたり、計約280億円の「違法配当」を行ったことを認める方針であるという記事。
「三洋は5月から、太陽ASG監査法人(東京)と協力して決算の自主訂正作業を進めてきた。三洋は02年9月中間と03年3月期末、03年9月中間と04年3月期末、04年9月中間の計5期に1株3円ずつ、計280億円を配当。ところが、業績の回復が見込めない子会社への融資の損失処理など、先送りされた処理を適切な時期に前倒しする形で決算を再計算した結果、これらの配当は配当可能利益がない状態で行われていたことがわかった。 」
連結主体になったとはいえ、配当が絡むと単独決算も無視できません。監査人もへたをすると違法配当を手助けしたことになってしまいます。ちなみに、太陽ASG監査法人は三洋電機の過年度決算だけを担当しているようです(これもはじめての例でしょう)。
「不適切決算の原因究明のため旧経営陣らを聴取した外部調査委員会(委員長・土肥孝治元検事総長)は「損失処理先送りは意図的ではなかった」と結論づける方針だが、三洋は「過失の結果」として違法配当があったことを認める。」
違法配当に関する取締役の責任は無過失責任かと思っていましたが・・・。
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