日興コーディアルグループの不正会計問題を調査している社内の特別調査委員会が、経営陣に内部管理体制の不備などの一定の責任を認める内容を報告書に盛り込む方向だという記事。
しかし、たった1ヶ月の調査で本当のことが調査し切れたのでしょうか。内部管理(統制)の問題だけでなく、取引の実態・目的、会計基準の解釈、監査人の役割など、究明すべきことは限りなくありますが、1ヶ月では多分十分な解明はなされないと思われます。
またこれが内部統制監査制度導入後の事件であれば、監査人は、財務諸表の虚偽表示を見逃したことの責任だけでなく、経営トップ層における全社的内部統制の不備を指摘しなかったという責任も問われることになるでしょう。
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