東証1部上場のエス・バイ・エルが、建設中の戸建て住宅をあたかも完成したかのように装い、売上高と利益を決算期をまたいで前倒し計上していたという記事。
「外まわりを完成させ、洗面所や玄関まわりは未完成のまま、顧客への引き渡し手続きを書類だけで済ませていた例があった。「1支店で年10戸以上の前倒しがあった」(同社関係者)との指摘もある。
同社から報告を受けた新日本監査法人は、02年度下半期~06年度上半期の3月と9月に売り上げを計上した3500戸すべての調査を、エス社に指示した。5月中に結果をまとめる。」
エス・バイ・エル、前倒し計上を正式に認める
この記事によれば、不正があった物件数は少なくとも計約30戸、約6億円分にのぼる見通しとのことです。会社の規模(2006年3月期の売上高825億円)と比べるとさほど大きな金額ではありませんが、不正には違いありません。損益が赤字傾向のようなので、末端へのプレッシャーが大きかったのでしょう(会社ぐるみの不正でなければ)。
それにしても、粉飾として騒がれる金額のハードルがどんどん下がっているような気もします。
会社のプレスリリース(PDFファイル)
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