加ト吉グループをめぐる循環取引事件に絡み、みずほ銀行系列の債権買い取り会社から11億円余りをだまし取ったとして、加ト吉元常務ら3人が詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕されたという記事。
「捜査2課の調べでは、高須元常務らは06年8月、加ト吉子会社の加ト吉水産の代表取締役の偽造印を使って売買契約書などをつくり、加ト吉水産が旧茶谷産業から健康食品を買い入れる取引があったように偽装。旧茶谷産業が加ト吉水産に購入代金を請求する「債権」を持っているように見せかけ、みずほ銀行系列の債権買い取り会社にこの「債権」を売却し、約11億3千万円を旧茶谷産業名義の金融機関口座に振り込ませてだまし取った疑い。」
この取引が加ト吉の帳簿上も計上されていたのかどうか、加ト吉の仕入や売上の水増しになっていたのかどうかはわかりません。ただ、加ト吉の架空循環取引は増収増益を見せかけるためということになっていますが、それだけでなく、関係する取引先の資金繰りをつけるという目的もあったのかもしれません。
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