「ネステージ」の水増し増資事件で、証券取引等監視委員会が、法人としてのネステージと前会長ら7人を、金融商品取引法違反(偽計)の疑いで大阪地検に告発したという記事。
「告発内容は、ネ社が現物出資として受け取った旧「かんぽの宿」など3施設について、実現可能な事業計画がないのに総額約13億円と過大に評価し、虚偽の増資策を公表した、としている。」
株式会社NESTAGE関係者らによる現物出資制度を悪用した偽計事件の告発について(金融庁・証券取引等監視委員会)
「宿泊施設等であった土地及び建物3物件につき、真実は、募集株式の払込金額として予定していた12億円に相当する価値がなく、同金額に相当する現物出資財産として適正な鑑定評価及びその価額が相当であることの証明を受けられないものであったにもかかわらず、・・・実現可能な具体的な事業計画もないまま、水増しした客室数及び収容人数等に基づいて上記3物件の鑑定評価額が合計13億円である旨の鑑定評価書を作成するなどして、上記3物件の価値を過大評価」
不動産鑑定士逮捕で業界に波紋「鑑定制度揺るがす事件」(産経)
この事件では不動産鑑定の信頼性も問題になっています。
「昨年2月に行われたネ社の増資で、同法違反容疑で不動産鑑定士(36)が大阪府警に逮捕された。この鑑定士は、日本郵政公社(当時)が民間に売却した旧「かんぽの宿」など3物件を鑑定。大穴が開いて、半ば廃虚と化した施設も含まれ、直前の取引価格は計約1700万円だったのに、不当に高い計約13億円の評価をつけたとされる。」
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