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ナジブ前首相が汚職調査機関に出頭 出国禁止、家宅捜索と狭まる包囲網(ニューズウィークより)

ナジブ前首相が汚職調査機関に出頭 出国禁止、家宅捜索と狭まる包囲網

マレーシアの前首相が、約5時間に渡って首相在任中の不正資金流用問題で事情聴取を受けたという記事。

どんな不正疑惑かというと...

「政府系ファンド「ワン・マレーシア・デベロップメント・バンク(1MDB)」が巨額の負債を抱えるなか、ナジブ前首相の個人口座に約7億ドル(約760億円)が振り込まれるという疑惑が浮上していた。しかしマレーシアのMACCや裁判所は「疑惑を否定」する判断をこれまでは示していた。

これに納得しない野党勢力に与党を離党したマハティール元首相が合流、「ナジブ政権の汚職金権体質脱却」と「変化」を掲げて野党連合をまとめ、総選挙で多くの国民の支持と期待を受けて政権交代を実現させた。」

前首相の自宅や事務所などへの家宅捜索も行われたそうです。

「警察に押収された大量の高級バッグ、宝石はナジブ前首相の妻ロスマ夫人の所有物で、首相の妻の立場を利用して頻繁に海外に赴いては高級ブランドのバッグ、洋服、宝石を買い漁っていたとされる。そこでついたあだ名は大量の高級靴のコレクションで有名になったフィリピンのマルコス元大統領夫人にちなみ「マレーシアのイメルダ」というものだった。」

「2008年から2015年までに英ロンドンのハロッズ、米ニューヨークの5番街などで洋服、靴、宝石を購入した際に支払った額が600万ドルにのぼり、この一部に1MDBの資金が含まれている可能性も指摘されていた。

さらにロスマ夫人はニューヨークのタイムズスクウェアの高級アパートのペントハウス(約3000万ドル)やロサンゼルスのマンション(3900万ドル)などを含む約10億ドルの資産があると報じられていた(本誌2016年10月18日号、「ナジブ首相の足をひっぱるマレーシアのイメルダ夫人」)」

当サイトでも何回かこの問題は取り上げています。監査人(いずれもビッグ4事務所)交代が繰り返されていました。

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東南アジアの指導者の「夫人」つながりで...

デヴィ夫人 着服元スタッフの公判を傍聴…愛人にも怒り収まらず(デイリースポーツ)

「白黒の衣装で最前列の傍聴席に座ったデヴィ夫人は××被告をじっと見つめたが、被告と目が合うことはなかった。公判では、新たに合計1105万2000円を着服したとする追起訴がなされ、被告が認めて約5分で終了した。

「ふてくされている感じ。目を合わせまいとしていたような感じ」と公判後に取材に応じたデヴィ夫人は、被告がお金を渡していたとみられる愛人について新証言もした。」

この事件に関する限り、こちらの「夫人」は、被害者側です。
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