米国のIRS(内国歳入庁)では、毎年この時期になると、税金をめぐる不正トップ12(Dirty Dozen)を更新して公表しているそうです。この記事では、その最新版を紹介しています。脱税だけでなく、税金に関連して納税者をだますような不正も含まれています。
以下の12項目です。
1. フィッシング詐欺 Phishing schemes
偽の電子メールやウェブサイトを使って、納税者や税務実務家から、社会保障番号、クレジットカード番号、パスワードなどの個人情報を盗み出すという不正です。
2. 電話詐欺 Phone scams
IRS職員になりすました詐欺師から、逮捕、国外追放、ライセンス取り消しなどをするぞと脅す電話がかかってくるそうです。
3. なりすまし Identity theft
税金関連のなりすましやそれに関連した納税者・税務実務家からデータを盗むことは、引き続き懸念事項の上位にあります。
4. 申告業者詐欺 Return preparer fraud
申告シーズンになると、あくどい税務申告業者が店開きして、還付金詐欺など、納税者を傷つけることになる不正を企てるのだそうです。
5. 架空慈善団体 Fake charities
詐欺師が架空の慈善団体を立ち上げて、何の疑いも持たない納税者から、カネや個人情報を盗み出す不正。実際の慈善団体とよく似た名前やウェブサイトを使うそうです。
6. 還付金水増し Falsely inflating refund claims
7. 税額控除水増し Excessive claims for business credits
fuel tax credit とresearch tax credit という控除を特に問題にしています。
8. 諸控除水増し Falsely padding deductions
控除や経費の水増し、適用のない控除を申請するなど
9. 税額控除を受けるための架空所得計上 Falsifying income to claim tax credits
10. タックスシェルターの乱用 Abusive tax shelters
11. 取るに足らない税務上の主張 Frivolous tax arguments
裁判でたびたび否定されているような取るに足らない主張をして税金を免れようとする不正。
12. オフショアを使った脱税 Offshore tax cheating
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