「寿老福祉会」という東京都墨田区の社会福祉法人の元理事長が、業務上横領の疑いで逮捕されたという記事。被害額は約8000万円にのぼるそうです。
「警視庁によりますと、おととし4月、社会福祉法人の職員に指示して法人の口座から自分が管理する口座などに4400万円を振り込ませて着服したとして、業務上横領の疑いがもたれています。」
「この法人は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたとして、この時期に独立行政法人「福祉医療機構」から5500万円の融資を受けていて、元理事長は、この融資金を着服したとみられるということです。
着服した金は、自身が役員を務める会社の借金の返済などに充てていたとみられ、警視庁は理事長在任中にあわせておよそ8000万円を着服したとみて、詳しく調べています。」
融資により一時的に余裕資金ができたので、着服してもしばらくはバレないと考えたのでしょうか。
4400万円を着服して借金返済か 「寿老福祉会」の前理事長を横領容疑で逮捕 墨田区で特養ホームを運営(東京)
福岡でも暗躍していたようです。
「容疑者は昨年、福岡県の社会福祉法人の理事長選任を巡る贈収賄事件などで県警に逮捕され、起訴されている。」
福岡の事件について。
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元理事長の逮捕に関して(寿老福祉会)(PDFファイル)
なぜ、社会福祉法人が狙われるのか、よくわかりませんが、介護が必要な老人で施設を埋め入居率をある程度確保すれば、介護保険により収入は確実に入ってくるでしょうし、突然倒産してお年寄りのすまいがなくなるということがないように、規制もかかっていて財務基盤もしっかりしていることが多いのでしょう。そういう点が詐欺師には魅力なのかもしれません。