会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

キヤノン系の「通販工房」が破産 前社長が独断で債務保証や手形処理(産経より)

キヤノン系の「通販工房」が破産 前社長が独断で債務保証や手形処理

「通販工房」というキャノンの孫会社が破産を申し立てたという記事。

「平成19年10月設立で資本金3000万円。キヤノン系列の「キヤノン電子」が54.1%の株式を保有する子会社。自然食品、健康食品などの通販商材の卸販売やコンサルティング業務を行なっていた。23年12月期の売上高は約8億円。

 キヤノンの発表によると、通販工房の前社長がキヤノン電子に対し、自らの違法行為を申告。これを受けて社内調査をしたところ、通販工房名義で独断での債務保証や手形の裏書きを行う等を行っていたことが判明した。」

キャノンではまだ事実の全容が把握できておらず、破産処理するしかなかったのだそうです。

子会社等における孫会社に係る破産手続開始の申立て及び決定に関するお知らせ(キャノン)(PDFファイル)

キャノン電子(東証1部上場)からもプレスリリースが出ています。

子会社の破産手続開始の申立ておよび決定に関するお知らせ(PDFファイル)

「内部調査委員会は、前社長本人および同人の代理人弁護士から事情を聴く等、事実の解明に努めました。当社はその結果を踏まえ、当該違法行為に基づく損害金相当額を平成25 年12月決算において損失処理を行いました。しかしながら、その後、前社長および同人の代理人より新たな事情の申出がありました。事実関係が複雑かつ多岐にわたり、かつ債務について原因関係や導入した資金の使途が不明なものが多く、事実の全容を把握することはできませんでしたが、当該違法行為に関連して債権者から請求を受けている債務額および前社長から報告を受けている債務額の累計はおおよそ12 億円となることが判明しました。」

2013年12月期では損失処理済みだが、新たな事実が出てきたということのようです。
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