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たみちゃん改め雁子(がんこ)ちゃんが正式譲渡となりました!
根津雁子(ねづのがんこ)または彌慈華毘宮雁子(みじかびのみやがんこ)という
雅なお名前もつけてもらいました。
雁子ちゃんは3匹の仔猫と一緒に保護しました。
仔猫たちは保護して間もなくそれぞれ家族ができましたが、全く人馴れしていない
雁子ちゃんはまず人馴れ訓練から始めなければなりませんでした。
人に対して敵対心むき出しでナカナカ馴れてくれない雁子ちゃんと付き合っていると、
果たして里親さんが見つかるだろうか?リリースしたほうが良かったのではないか?
と悩んだこともありました。でも、一度保護した猫を危険が交通事故や虐待など
危険だらけの場所へ戻してはいけない。外猫を一匹でも減らす、という事が私の
猫ボランテイアの目標ではないのか?と思うとやはり粘り強く里親さんとの出会いを
待つことにしました。
ウチには保護猫部屋がなく、家猫3匹はすべてシニア世代となり、うち2匹はシニア特有
の病気で投薬中ということもあり、雁子ちゃんにはずっとケージ暮らしさせることに
なりました。そんな環境のこともあって、雁子ちゃんの人馴れは超スローペースでした。
そうするうちに早くも一年が過ぎ、予想外の展開で素晴らしい里親さんが現れました。
お見合いで初対面の里親さんに対してシャーッっと挨拶する雁子ちゃんでした。
しかし、里親さんは動じることなく、「家の中で自由に暮してもらえれば良いから。」
と実に温かく寛大でした。人に対する信頼がまだまだな雁子ちゃんなのにも関わらず、
お見合い段階で、もう家族に迎える決断をしてくださっていました。
里親さんのお宅へお引越しして、2週間のトライアル中にケージフリーにしてもらって、
広い室内を自由に行き来してできるようになると、お気に入りの場所を見つけたそうです。
里親さんはそんな雁子ちゃんの様子を優しく見守り、報告してくださいました。
2週間のトライアルでは相変わらずのマイペースで快食快便、里親さんのそばに
寄りつくこともなく過ごした雁子ちゃんでした。
それでも里親さんは、正式譲渡契約をとても喜んでくださって、かかりつけ獣医さんにも
直前に報告にいらっしゃったそうです。本当にありがたく、嬉しいことでした。
雁子ちゃん、本当に良かったね!
ゆっくりで良いから、ほんの少しずつでも優しい里親さんに心を開いていってね。
里親さんは気長に待ってくれているから。
下は、雁子ちゃんの子どもたち。
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