![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/10/37b2878458f77535adda5fd6e24c5b7f.jpg)
このレトロな箱の中に入っているのが「あせ知らず」です。
毎年夏になると汗疹(あせも)に悩む母のために「あせ知らず」を
買い求めました。
たっぷりのパウダーでふくらんだ布袋が昔ながらのデザインの紙箱の中に
入っています。
洒落たアロマの香りはしませんが、ほんのり懐かしい香りが漂ってきます。
これを販売している薬局のご主人から聞いたところでは、
現在は和歌山の紀陽除虫菊(株)で作られている「あせ知らず」ですが、
昔は東京の上野動物園近くで作られていたそうです。
その名残が箱に記された「徳田家伝」なのだとか。
「あせ知らず」は「天花粉(てんかふん)」とも呼ばれます。
天花粉(または天瓜粉)は、ウリ科のキカラスウリ(天瓜)の根からとった
白いでんぷんのことをいいます。そのでんぷんは水分をよく吸い取るので、
その吸湿性を利用してあせもの治療に用いられてきました。その粉末が
雪(天花)のようにサラサラしていることから、天花粉と呼ばれています。
今は、天瓜の代わりにタルクやコーンスターチが使われていますね。
参考文献:
(和光堂HP)http://www.wakodo.co.jp/company/history/6_2.html
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