□□お暇なら来てね。□□

□□韓流(パク・ヨンハ中心)、など興味の向いたものを紹介□□

力道山

2012-04-12 18:12:48 | 映画
一昨日深夜放送があったので録画して観ました。
鑑賞前に「Wiki」をザッと読みたり。

戦後日本最大のヒーロー“力道山”の生涯を日韓両国の共同製作、
2004年に韓国で上映、2006年に日本で上映されました。

エンドロールでソル・ギョングさんの名前が韓国語で出てくるまで
韓国映画でもあったと忘れるほど
「三丁目の夕日」のような戦後の昭和の雰囲気ばりばりの映画でした。
日本での話だし日本人がほとんどで日本語だったし。
日本では長らく公然の秘密となっていた朝鮮半島出身という事実を踏まえて、
(息子さえ生前は知らなかったとか)
差別や偏見に苦しみながらもそれをバネにのし上がっていった
一人の男の壮絶な生き様をソン・ヘソンの脚本・監督で描いています。

ソン・ヘソン監督作品には、
私たちの幸せな時間
男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」があります。

プロレスラー橋本真也さんの遺作ともいわれ
(「魁!!クロマティ高校 THE MOVIE」だと思ってた!)
東富士をモデルとした東浪役で出演していました。 ←ハマってた
武藤敬司さんや船木誠勝さんも出演。
(井村役は木村政彦さんがモデル)
キム・イル(大木金太郎)役があるのなら
ついでに馬場や猪木の役もあればいいのに、なんて。
(入院していたとき看病していたのは大木金太郎ではなく猪木だった)
幅広すぎてもあれかな。。


外国人力士も珍しくない現在だったらどうなっていたのでしょうか。。

力道山。
スポーツには元々疎いし世代も違うので名前くらいしか知らず
この映画も公開当時、舞台挨拶の記事をチラリ見たなぁ、くらいで。
知っている友人たちからは
街頭テレビなどで、力道山がリングの上で
体格もいい米国選手を殴り倒す光景を見て歓喜して盛り上がったと。。
でも日本人かと疑うこともなかったと。

日本に渡った後に朝鮮戦争が起こり南北に分かれ母親も亡くなり、
日本では朝鮮人だとして“かわいがり”があったり力士の昇進が無くなったり、
絶望のさなか新しい出会いもあり
プロレス界を作り上げたと思いきや、“ブック(台本)”や後輩の参入
相撲人気がプロレス人気にとってかわったように野球人気に追われるなど
孤独や強迫観念に囚われてもいた人生だったのかなとも思いました。
自分は勝つしかない、勝ち続けなければいけない、
ヒーローでなければいけない、
酒や暴力などで発散しているつもりが余計に波乱を招いて自らの首を締める感じで。

力道山を刺した男、
村田勝志がモデルのようですが
力道山のファンだと喜んで笑顔を見せたのを
嘲笑だと酔って勘違いしたことがきっかけになっていましたが、
足を踏んだとか踏んでいないとかの理由を変えたのもその辺を描きたかったのか。。
(愛人がどうのこうの説もあるし、死因にも諸説あるようで)



その心情をソル・ギョングさんは上手く演じていたけれど
それ以上に力士としてレスラーとして外見がもう凄い。
筋肉の付き方も違うように見えるし、
技は当時にはないものも出ているとしても
スタントなしのリングでの試合はレスラーそのもの。
(ソル・ギョングが子供のように見えてしまう
武藤の体格っぷりにも凄かったけれど)
日本語のセリフも変なアクセントもないし素晴らしかった。
映画を見ている分には韓国人が日本語を覚えて話しているから
日本人じゃないなんてすぐわかるけれど、
テレビ放送も珍しい時代で日本生活も長いし本人側も隠していたので
当時は違和感なかったのでしょうね。。

その後見人を演じた藤竜也さんの存在感、
ソル・ギョングさんとのバランスも良かった。
若い頃の自分を見、力を貸し、尻拭いもし、
「リキさん」と呼ぶに愛が感じられました。
“ブック”も盛り上げるために必要悪なのか
スポーツとして正々堂々と戦うのが良いことなのか。。


中谷美紀さんも
着物で三味線弾いてという姿が凛としていたし
力道山を癒やし献身的に支えた哀愁感も出ていて良かった。
(綾は力道山の息子:百田義浩・光雄兄弟の母親である京都の芸妓ではなく
三人目の内縁の妻と言われている日本橋の芸者(育ての親)がモデル)
力道山が帰国するシーンで客室乗務員からサインを求められていたので
綾は捨てられてしまうのかと思いきや違いました。
(成功の証の一部分でしょうけど未亡人が客室乗務員だったし一瞬考えてしまった)


パク・チョルミンさん
力道山が夜ふいに訪れる食堂、友人役で出演。
韓国語での会話、力道山ではなくキム・シルラクの姿がそこにはありました。



[コピー] 「日本人がいちばん
 力道山を知らない。」

[あらすじ]
1963年。
東京 ― 華やかに盛り上がるクラブのダンスホールを男が飛び出てゆく。
その後に現れた一人の男。
彼は日本国民を熱狂の渦に巻き込んだ"英雄"力道山。
舞台で挨拶を求められた彼はマイクを手に話し始める。
「このクラブに。。殺し屋がいます。」
1944年。
貧困の祖国を離れ、いい暮らしを夢見て相撲取りになるため、
単身日本に渡ってきたシルラク。
だがそこは先輩力士からの厳しい指導を耐え忍ぶ辛い日々が待っていた。
そんなある日、力士のタニマチ菅野の世話で座敷に上がる芸者の綾と出会う。
身寄りのないもの同士深い愛情で結ばれていく二人。
心の支えを得たシルラクは、力士“力道山”となり関脇にまで登り詰める。
順調に綱取りを目指す力道山であったが、
そこには目に見えない民族の「壁」が存在していた。
力道山はそんな相撲界に見切りをつけ、国籍や人種に囚われることなく、
自分の力を試せる場として西洋のスポーツ“プロレス”に活路を見出すのだった。。

■HP 「http://bd-dvd.sonypictures.jp/rikidozan/
力道山 デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]


ソル・ギョング ・・力道山
中谷美紀 ・・・・綾
萩原聖人 ・・・・吉町譲
鈴木砂羽 ・・・・沖浜子
山本太郎 ・・・・葛西紘一
船木誠勝 ・・・・井村昌彦
パク・チョルミン ・・キム・ミョンギル
ノ・ジュノ ・・・・キム・イル(大木金太郎)
藤竜也 ・・・・・菅野武雄
秋山準 ・・・・・遠藤幸吉
モハメド・ヨネ ・・・豊登
武藤敬司 ・・・・ハロルド坂田
橋本真也 ・・・・東浪
マイク・バートン ・・ベン・シャープ
ジム・スティール ・・マイク・シャープ
リック・スタイナー ・・アトミック
仙波和之 ・・・・二所ノ山親方
岩本宗規 ・・・・田村健一
マギー ・・・・・・ニューハバナクラブの司会者
岡本麗 ・・・・・中年女性
梶原しげる ・・・実況アナウンサー


ここをラストシーンにするところが韓国映画らしい。


綾のセリフ。
「プロレス全体のことを考えろ」と菅野の言われても
自分を曲げられなかった力道山。。



BAILA 5月号
 IENA with 辺見えみりボーダートート&Bag in レース巾着
Balcony 2012 Spring & Summer Collection
 総柄リネントートバッグ



■オリコン 16日付
1位 「Cath Kidston® SPECIAL BRITISH ISSUE Spring Summer 2012
2位 「ANNA SUI SPRING 2012 COLLECTION
6位 「「空腹」が人を健康にする
9位 「日本人の知らない日本語3 祝!卒業編

18位 「聞く力―心をひらく35のヒント
20位 「もっと知りたい!韓国TVドラマvol.48
25位 「LOWRYS FARM 2012 SPRING/SUMMER COLLECTION -red-

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エンタメ | トップ | つぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事