□□お暇なら来てね。□□

□□韓流(パク・ヨンハ中心)、など興味の向いたものを紹介□□

霜花店(サンファジョム)運命、その愛(2008)

2010-03-11 18:30:01 | 映画
劇中の王妃の話では、元では愛する人に雙花餅を渡す風習があるのだとか。
雙花餅を売る店で繰り広げられる、身分制度、倫理に拘束されない大胆な男女の性倫理の乱れを歌った高麗歌謡があったようで、
劇中王が歌うのですが耳に残ります。チュ・ジンモさんの歌声いいです。
霜花は熱情的だったが、花が散るかのごとく冷たく冷めてしまう愛情を描いているのだそうです。
(雙花店(饅頭屋)蒙古人=モンゴル人、寺の和尚=聖職者、龍=王室、酒屋の主人=官吏、
それぞれ支配者の貪欲さとそれにただ流される国民という意もあるようで奥深い)




韓国で400万人動員の大ヒット映画。
昨年「第45回百想芸術大賞」映画部門最優秀演技賞をチュ・ジンモさん受賞。
愛する人をみる眼差し、温かであったり嫉妬に燃えたり、
裏切られ愛されていないと知った切ない感じ、素晴らしかったです。
評判どおりラブシーンが何回もリアルに濃厚に描かれドキドキしっぱなしでしたが。。中性っぽくて美しかったです。
男女のそれよりも男同士でどう見せるのかと思えば、キスの表現が凄かったです。
レディコミみたいで。
(お酒の勢い借りた甲斐あったと思います!)
愛の行方の表では、高麗と元との関係、臣下の思惑など、緊迫した状況がちゃんと描かれていたのでわかりやすかったです。
恭愍王、洪倫など史実が一部モデルになっているとも言われています。
・Wiki 「高麗王31代恭愍王



霜花店(無削除監督版)


[原題] 「쌍화점」
[コピー] 禁じられた愛が、運命を歴史を動かす
[あらすじ] 時代は高麗の末期。高麗は大きく揺れていた。
王は正体不明の刺客に命を狙われ、強大な権力を持つ国家・元からは政治的な圧力をかけられ続けていた。
幼い頃から寵愛する護衛隊乾竜衛の隊長であるホンニムだけが王の安らぎだった。
後継者問題を巡り、政治的な圧力は更にエスカレート。
そのため王は重大な決断を下すことになる。
王妃との間に子供を宿すことをホンニムに命じたのだった。
王に対しては絶対でありながらも茫然自失となるホンニム、望まぬ交わりを拒めない王妃、
そして国家を守るための自らの決断に揺れる王。
それまでバランスを保ち続けていた3人の運命はその日を境に大きく狂い、国家も大きく動き始めていく。。

チョ・インソン ・・・・ホンニム(乾竜衛隊長)
チュ・ジンモ ・・・・高麗王
ソン・ジヒョ ・・・・・王妃
シム・ジホ ・・・・・・スンギ(乾竜衛副隊長)
イム・ジュファン ・・ハンペク (乾竜衛)
ソン・ジュンギ ・・ノタク(乾龍衛)
チャン・ジウォン ・・ポドク(王后の女官)
■HP 「http://frozen-f.com/
(注↓ 以下ネタばれあり)

女官と駆落ちしたがバレてしまい後にホンニムを手助けするハンベク役のイム・ジュファン、
影とならないままの副隊長のシム・ジホ、なども存在感ありました。

ワイヤー使った流血の多い韓国アクションシーンもあり、衣装も大宴会の様子も優美でしたが、
やっぱり印象強いのは お尻 ラブシーンで。
細マッチョと思っていましたが、それ以上にほっそりに見えました。
幼くして元から嫁いだ王妃がたった一人頼りにしていた王は、男性のホンニムを愛していて。
幼い頃から王への忠誠しか知らずその寵愛を受けていたホンニムだったけれど、
王妃は初めて男に抱かれホンニムは初めて女を抱き、
その情欲の虜になってしまったり(場所も体位もあらら~って感じで)、それが愛となっていくのも人間的には自然なことで。
時代とか、身分とか、国とか、男女さえも全て関係なく
人を愛する心、愛されたいと祈りにも似た想いにいつの世も満ちているのかもしれない。
刺客に襲われた時も真っ先に王妃の盾になったり、女性を愛せないだけで夫として人としては誠実な王。
孤独な王がたった一人ホンニムだけを愛していたのに、「情欲に溺れてしまった」という言葉を信じ赦したのに、
情事の現場に遭遇し出した結論は死ではなく「去勢しろ」と。
(すぐ乗馬したホンニムって。。)
最期も「一度でも余を愛したことがあったか?」とホンニムに問う、王が哀れで悲しかった。
“愛されたい”と思うのは王とかじゃなく人としてシンプルな希望であったり夢だったり。
一度も無いとホンニムは答えたけれど、死の間際に見たのは王妃の後に王だった。
ラストの王の絵通りの狩りをする二人の姿は、王だけが見る幻だったのか。。

見終わってから友人から
「王と私」というドラマでは宮中に仕える内侍になる男性は去勢するというシーンがあったとか聞いてビックリ。
「イ・サン」でもそういうくだりがあるようで。
どちらも見ていないドラマでしたが、時代劇で登場する内侍を見る目が変わりそう、なんてね。。


2010年3月10日(水)シネマート六本木 スクリーン1
音響悪かったですよね?

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ムービー | トップ | TVほか »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
霜花店 (mickey)
2010-03-12 00:40:39
かこさん、お久しぶりです
前回コメントさせて頂いたのはいつだったかしら?っていう位、お久しぶりです。

「霜花店」見ました
先月、「シネマート(心斎橋)で韓流シネマフェスティバルがあるので見に行きませんか?」とお友達に誘われて数ある作品から「霜花店」を選び、見に行って来ました。
R18指定というのは知っていましたが、とにかく見て圧倒されました。(ちょっとショック)
でも見終わって、王、王妃、ホンリム3人の運命の悲しさに気持ちが沈みました。
(この映画の余韻が数日続きました
映画を見終わってからお茶をし、しばしお友達とおしゃべりしましたが、当然ヨンハの話題で盛り上がりました。ヨンハの話になったら話のタネは尽きないのです
「私は横顔のきれいな人が好きなの」
「私も
「ヨンハの横顔はステキよね~
と意気投合してめでたく散会となりました。
(っていうか、あっという間に時間が過ぎて、お互い慌てて帰宅の途についたのでありました。そのお友達は土曜日、ヨンハに会いにソウルへ・・・
行ってらっしゃい
私はお留守番です
返信する
コメントありがとう☆ (か こ)
2010-03-12 16:24:13
mickeyさん
お久しぶりです、mickeyさん
mickeyさんもご覧になっていたのですね。
私も同様余韻を引きずっています。
MVを検索したら中国字幕版もあったりしてまた見てしまいました。
スクリーンで圧倒されましたが様々な見せ場がありましたよね~。
運命の悲しさ、いつの時代も愛に人は翻弄されるものなのだと
愛する人に愛される奇蹟を大切にしなければとも思いました。
 「私は横顔のきれいな人が好きなの」
 「私も
私も~
と参加したくなりました。ヨンハの横顔、美ですよね
お友達はソウルへヨンハに会いに行くのですね
また楽しい話が聞けそうですね~
返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事