自慢できるようなLPレコード(オリジナルレコード、高価格の希少版)は持っていません。
LPレコードプレイヤーはマイクロ精機製等色々使いました。
現用のオーディオ装置は見栄え優先で選びました。
LPプレイヤー LUXMAN PD-350 ラックス歴代プレイヤーの中でも一番美しい。
トーンアーム SAEC WE407 /23 精密機器の端正な美しさ
LPレコード再生用カートリッジはアナログ時代にはMC型を中心に色々揃えました。
例えば、DENONといえば 丸針のDL-103シリーズ 型番の後にSとかMが付くものがあり楕円針もありました。ダイナベクターではルビー?のカンチレバーもありました。
SATINのMCカートリッジは針交換可能でした。
古いものが多く、大概は処分してしまいました。
当時のカートリッジで残してあるのは、SAEC C1(MC型 楕円針)位です。
自分のベストカートリッジでした。音は出ますが、経年劣化が著しく、本来の音とはかけ離れたものでしょう。思い入れが強く、捨てに捨てられず。良き時代のスーべニール(記念)品として残しています。
現役カートリッジはDENON DL103(MC型 丸針)。かれこれ5年前の購入ですが、使用延べ時間は100時間未満でしょう。
3年ほど前にジャズモノラル再生用として、share M44-7(MM型 丸針)を購入しましたが、実際は未使用に近い。
オーディオ熱は若い頃とは比べものになりません。LPレコードを掛ける機会は少なくなったのですからカートリッジの出番はないに等しい。
カートリッジはMC型に限ると思っていた時代もありました。
今、新品MC型カートリッジは手が届かない価格になってしまいました。
レコード離れの一因かもしれません。
丸針はモノラルレコードもステレオレコードも両方に使えて便利ですが、ステレオレコード再生時では切れ込み不足と感じることがままあります。
楕円針で安価なカートリッジを探したところ、JICO(日本精機宝石工業株式会社)を見つけました。
国内外のカートリッジのOEMメーカーです。
MM型カートリッジ用交換針の製造の他、カートリッジ本体(OEM)も作っている。
例えば、海外メーカー share製品 V15 -type3、M44G・・・スタントン・・・懐かしいメーカーが並んでいる。
やはり、OEM製造では飽き足らないのでしょう。
オリジナルのMM型カートリッジを作っています。
その針先が特殊。SAS針です。SAS:Super Analog Stylus
カートリッジの針とレコード溝の接触を考えると、
丸針は点接触。楕円針は線接触、シバタ針は楕円針の一種ですが、接触線がより長い。
SAS針はその接触線を更に長くしたものです。
接触線が長くなれば、レコード溝から得られる情報量が増す??。
接触線が長くなれば、同じ針圧を加えても、単位長さ当たりの荷重が減る。つまり、針の摩耗が減り、針の寿命が長くなる。
良いとこ尽くしのカートリッジと思いました。
購入しました。2万円未満でした。新品カートリッジとしては破格の安さ。
実際に聴いてみて良いカートリッジと思いました。
残念なことに今は発売中止のようです。
OEM製造の方が忙しいのかもしれません。
交換針を買っておけば良かったと後悔しています。
交換針は受注品として残っているようです。
オリジナルカートリッジのカンチレバーはアルミ製ですが、
受注品はボロン製、3万円近くする。
友人宅のお茶会(と言う名のオーディオ試聴会)に、高音質レコードLINN のレコードを持参しました。
ところが、雑音(埃?)が酷く、聴けたものではありませんでした。
レコード盤の埃、汚れが酷かった???
友人愛用のカートリッジはshare M44G(MM型 丸針)です。
同じカートリッジで他のレコードを聴いても雑音はさほど目立ちませんでした。
徹底クリーニングして持ってくるべきだったと後悔しました。
家に戻って、改めて聴き直すことにしました。
埃が原因の雑音であればクリーニングしなければならない。
持っていく前に家で聴いた時は埃が原因と思われる雑音があまり気にならなかった。
改めて、LPレコードを見ましたが、埃は目立ちません。
敢えて、クリーニングせずに聴きました。
あれ!綺麗に鳴っている。
何故、友人宅で聴いた時とこうも違うのか。
自宅と友人とのLPプレイヤーが違う。トーンアームもカートリッジも違う。
トーンアームのトレース力の差?
カートリッジの差?
針形状の違いによるレコード溝の追従性の差?
LINNのレコードはジャズ喫茶「木馬」経由で入手しました。
店主も聴き、LINNレコードらしい綺麗な音と言うことで、自分に勧めたもの。
その時、雑音は気にならなかったと言う。
カートリッジは share M44G で 友人と同じ
ううん???
レコード針が汚れている? 摩耗している? の可能性もありそうです。
なお、持参したLINNのレコード
Amazon music(有料版)を検索したら、同じ音源(デジタル録音)をHD化(CD同等音質)したものを発見し、両者を聴き比べました。
LPレコードの方が「潤いがある」ように聴こえる。
何でかな〜
想像を膨らませました。
デジタルでは、16ビットが24ビットに変換するとあたかも情報量が上がったかのように聴こえることがある。
デジタルからアナログ(LPレコード)に変換する場合、「点(デジタル)」が繋がって「線(アナログ)」になる。あたかもハイビット化したような現象が起きるのではないか。
再生針がLPレコードの溝をトレースする時に歪みが生じる。
二次歪みは聴く人を不快感を与えない。好ましい音に聴こえる場合がある。
楽器から出る音は「基音」に「倍音」が重なっている。
良い楽器は響きが美しい。
ストラディバリウスのバイオリンの秘密は塗装面のニスにあるとか・・・
となると、響きの良いスピーカーは音が美しいと言う結論になりそうです。
スピーカーを楽器として考えると合点が行く場合が多い。