上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

写真展巡り060907

2006-09-11 22:47:30 | 写真展
前後したが、先週のある日の昼休みに。

■中東正之/サヨナラ軍艦アパート/新宿ニコンサロン
 素晴らしい。夜撮った、というところが憎い。光あふれる街中の、壊れそうな複雑体を描写するには、この撮り方がベストだろう。タイポロジーが曇天を好む理屈に加えて、人工光源による色味の抑制が、被写体との距離を縮めて臨場感を高めている。お盆に帰省したついでに、外側だけ見てきたけど(上の写真)、これで満足した。

■ニッコールクラブ四季支部/第4回「四季のいろどり」/新宿ニコンサロン
 彩り豊かな四季の自然なのだが、黒の効いた小振りなプリント群は、細密なデジタルの夜景の大判を見た直後では、向かいのホームの壁に貼ってある観光ポスターのようで、迫ってこない。グループ展で色があふれすぎてるせいもあろうか。一点一点は透明感あふれる、おそらく苦労してモノした貴重な風景に違いないのだが。

■岡村良彦/愛犬賛歌心象景/ペンタックスフォーラム
 飼い犬との至福のシーンのコレクション。飼い犬の顔は飼い主に似ている、という法則を語る人がいたが、まとめて数を見るとそうでもないなあ、なんてどうでもいいことを。けっして散歩風景ばかりではないのだが、同じ距離感のが連続するせいか見飽きてしまった。これだけの数、仮に野良猫の生態なら、飽きないような気がする。それは動物のキャラの違いだけ?。あるいは個人的な好みか。
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1 コメント

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サヨナラ軍艦アパートの秘密 (暗室管理人)
2006-09-17 08:40:11
画面のすみずみまで適正露出なのは、同じアングルで露出を変えていくつも撮ってきたのを、パソコン上でいいとこ取りしているのだと、アサカメ9月号に載ってるのを今頃読んだ。なるほど~。精密な覆い焼きみたいなものね。デジカメならパンパーンとあれくらい撮れてしまうんだと思ったのは浅はかだった。すごい手間がかかっている。
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