上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

写真展巡り070929

2007-10-11 22:54:52 | 写真展
■コダックフォトクラブ・日本ハッセルブラッドフォトクラブ・ペンタックスファミリー・マミヤカメラクラブ/第2回 中判カメラフォトコンテスト 入賞作品展/コダックフォトサロン
 審査評にもあったが、フィルムサイズの大きさゆえに風景写真が多い。斜光線の差す霧とか、夕闇の波打ち際とか、水気の美しい作品が目についた。が、一位はスナップ的作品。頼もしく思う。
■今村美穂/Paris 写楽 II/コダックフォトサロン
 パリのモノクロスナップ。ショーウインドーとか恋人たちとか。長めのレンズと、プリントサイズの小ささで、ちょっと遠い感じ。
■亀 裕里子/連鎖 母への手紙/ガーディアンガーデン
 去年のひとつぼ展グランプリ受賞者の個展。幼い頃に自死した母親を追いつつ、顔写真で家系図を作る試み。多木浩二「肖像写真」を読み始めたところで妙な符合、というか何というか。自死遺族の会の新聞記事を前日に見かけたことも。喪失感を軸としたときその対象としては最大級のものゆえに泣かせるテーマで、やはり目頭が熱くなってしまった。作家とともに遺された弟がこんなに大きくなりました、というところで。
■石川 直樹/NEW DIMENSION/銀座ニコンサロン
 セブンサミット最年少記録の作家による、世界各地の古代壁画とそれに至る道程のスナップ。もっとおおきなプリントを勝手に想像していただけに、四ッ切り程度の縁なしカラーが隙間なくずらりと並んでいる展示には意表をつかれた。岩や草を手前に写し込んでいるのは臨場感やスケール感が出てよいが、散らかった印象のカットもいくつか。
■津田麗子/カラコルム -People in KARAKORAM/キヤノンギャラリー銀座
 かの地の風景に、視線の力強い現地の人たちのポートレートを交えて、バランスのよい構成の紀行写真展。ところでカラコルムってどこ?。帰って調べてみた。ウランバートルの西400kmにある街のことか。山の名前だけではなかったのね。
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