(↑という言い方が正しいかどうかはわからないが)
1月27日は朝飯前にホテルの前の界隈を散歩。日の出日の入り時刻は日本と同じような感じでキューバ時間は設定されている。他の季節はどうなのかはしらない。サマータイムがあるそうだ。カラフルな街が朝日に照らされている中、何時でも使える「ブエナス」という挨拶を覚えたので連発してみたら、どの人も「ブエノスディーアス」と答えてくれた。
こ日の予定は、SLが牽く木造客車に乗ってマナカイスナガまで行くことになっていた。長い名前なので、阿川弘之流に「真中椅子長」と覚えてきた。イスナガさんはこの一帯の領主の一人。もう一人は昨日博物館で見たカンテロさんだそうな。
ところが駅に行ってみると、SLは不調に付き修理中で本日の運行はない、とのこと。雨天その他の事情でSLは走らないかも知れないということが、パンレットにも行程表にもしつこく書かれていたので、ああやっぱりね、といった感じ。乗るより見るのがいい乗り物なのでたいして落胆することもなく、駅の横に広がる車両置場を見物する。不調のSLは、何の修理を待っているのか、木造客車2両を従えて静かに停まっていた。木造客車は他にも何両か。機関士歴60年といった風情の爺さんとその面倒をみているおっさんといった感じの2人組に運転台を案内してもらい、客車内で写真を撮ってもらった。小銭がなくてチップをはずむはめになったが、ペンもせがまれた。この「ペンをくれ」は後日にもあり、ピカピカの新車が走っていて、ぼろっちい身なりの人も見かけないので、この国で生活必需品が欠乏しているようには見えなかったが、衣食住の次の物となると意外と高価なのかも知れない。そんなことなら大量に買い込んできたのに、あいにくメモ用の1本しか持ってないのであげられない。
引き続き、車両置場の奥へ進んでいくと、もともとタイヤで道路を走っていたバスを改造したまさしくレールバスを押しがけしているところを見かけた。無事エンジンがかかってもくもく排ガスを吐きながら、ポイントを切り替えてバックで戻ってきたそれに、ガイドが乗れと言う。ちょっとその辺を往復してくれるのかと乗ってみたら、駅の方とは90度違う方向に進んで停止、運転士が線路に降りてポイントを切り替え、前向きになって進んでさっきの駅に入った。デルタ線で方向転換したということ。そして、SLに代わり、そのレールバスが走るという。
駅にたむろっていた観光客数名が乗り込んでくる。この人たちに、何でもう乗ってるの?といった風にじろじろ見られることはなかったが、多少後ろめたい気持ち。もうちょっと車両置場を見たかったのに、とか思いつつ、何時何分発かもわからないので、ホームでちょろっと写真を撮った以外は車内でじっと出発を待っていたら、ほどなく走り出した。すぐに集落が途切れ、沿線は原野になった。運転室に入れてもらい、かみさんは助手席に。
冬場は特に多発するという山火事で焼け焦げたところが方々に見える。素堀のトンネルをくぐったり、意外と深い谷を渡ったりする。頼りない鉄橋は、ジェットコースターに乗っている気分。悠然と牛が線路に座っていたりも。テレビみたい。ガイドのルイスさんが、バカバカバカと叫ぶ。スペイン語で牛は「バカ」。昨日からすっかり牛だけはスペイン語で。横に逃げたらいいものを、必死で線路上を逃げる牛たち。
奴隷見張り台であるイスナガの塔が近づいてきて、およそ40分ほどでマナカイスナガに着いた。なんとここまでで一駅。乗客はみなここで降りる。レールバスはすぐに行ってしまった。また方向転換して、何時間か後に折り返すらしい。
1月27日は朝飯前にホテルの前の界隈を散歩。日の出日の入り時刻は日本と同じような感じでキューバ時間は設定されている。他の季節はどうなのかはしらない。サマータイムがあるそうだ。カラフルな街が朝日に照らされている中、何時でも使える「ブエナス」という挨拶を覚えたので連発してみたら、どの人も「ブエノスディーアス」と答えてくれた。
こ日の予定は、SLが牽く木造客車に乗ってマナカイスナガまで行くことになっていた。長い名前なので、阿川弘之流に「真中椅子長」と覚えてきた。イスナガさんはこの一帯の領主の一人。もう一人は昨日博物館で見たカンテロさんだそうな。
ところが駅に行ってみると、SLは不調に付き修理中で本日の運行はない、とのこと。雨天その他の事情でSLは走らないかも知れないということが、パンレットにも行程表にもしつこく書かれていたので、ああやっぱりね、といった感じ。乗るより見るのがいい乗り物なのでたいして落胆することもなく、駅の横に広がる車両置場を見物する。不調のSLは、何の修理を待っているのか、木造客車2両を従えて静かに停まっていた。木造客車は他にも何両か。機関士歴60年といった風情の爺さんとその面倒をみているおっさんといった感じの2人組に運転台を案内してもらい、客車内で写真を撮ってもらった。小銭がなくてチップをはずむはめになったが、ペンもせがまれた。この「ペンをくれ」は後日にもあり、ピカピカの新車が走っていて、ぼろっちい身なりの人も見かけないので、この国で生活必需品が欠乏しているようには見えなかったが、衣食住の次の物となると意外と高価なのかも知れない。そんなことなら大量に買い込んできたのに、あいにくメモ用の1本しか持ってないのであげられない。
引き続き、車両置場の奥へ進んでいくと、もともとタイヤで道路を走っていたバスを改造したまさしくレールバスを押しがけしているところを見かけた。無事エンジンがかかってもくもく排ガスを吐きながら、ポイントを切り替えてバックで戻ってきたそれに、ガイドが乗れと言う。ちょっとその辺を往復してくれるのかと乗ってみたら、駅の方とは90度違う方向に進んで停止、運転士が線路に降りてポイントを切り替え、前向きになって進んでさっきの駅に入った。デルタ線で方向転換したということ。そして、SLに代わり、そのレールバスが走るという。
駅にたむろっていた観光客数名が乗り込んでくる。この人たちに、何でもう乗ってるの?といった風にじろじろ見られることはなかったが、多少後ろめたい気持ち。もうちょっと車両置場を見たかったのに、とか思いつつ、何時何分発かもわからないので、ホームでちょろっと写真を撮った以外は車内でじっと出発を待っていたら、ほどなく走り出した。すぐに集落が途切れ、沿線は原野になった。運転室に入れてもらい、かみさんは助手席に。
冬場は特に多発するという山火事で焼け焦げたところが方々に見える。素堀のトンネルをくぐったり、意外と深い谷を渡ったりする。頼りない鉄橋は、ジェットコースターに乗っている気分。悠然と牛が線路に座っていたりも。テレビみたい。ガイドのルイスさんが、バカバカバカと叫ぶ。スペイン語で牛は「バカ」。昨日からすっかり牛だけはスペイン語で。横に逃げたらいいものを、必死で線路上を逃げる牛たち。
奴隷見張り台であるイスナガの塔が近づいてきて、およそ40分ほどでマナカイスナガに着いた。なんとここまでで一駅。乗客はみなここで降りる。レールバスはすぐに行ってしまった。また方向転換して、何時間か後に折り返すらしい。